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2013年10月04日

[開催報告]9/18(水)長野日帰り食べ歩きツアー

「第3回日本を元気にするセミナーIN長野」の翌日、全国から参加者を募った「長野日帰り食べ歩きツアー」が開催されました。

ターゲットは、首都圏にも出店が相次ぎ、全国的にも注目を集める長野ラーメン。ツアーをプロデュースしたのは、日本ラーメン協会理事の塚田兼司氏です。塚田氏は気むずかし家などを展開するボンドオブハーツ代表で、信州麺友会の創設者。一体、どんな名店を紹介してもらえるのでしょうか? 高知や神奈川、鹿児島、大阪……全国から駆けつけた参加者たちの期待も高まります!

◆1軒目

ふくや 県町店

食べ歩きツアー1軒目は、クラシックなたたずまいが印象的な「ふくや 県町店」。塚田さん、ツアーのオープニングにこの店を選んだ理由は?

「信州麺友会のみんなをはじめ、現在の長野ラーメンは多彩な味、ラーメンシーンの最先端を追求しています。そこで、あえて長野のラーメンの“原点”ともいえる店をセレクトしたんです。シンプルですが味わい深い醤油ラーメンをまずは味わってください」

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▼トッピングもシンプルですが、醤油の旨みを最大限に引き出しています

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こちらは昭和30年創業の老舗。脂分のパンチではなく、濃い醤油味で食べさせる一杯です。う~ん、実にまろやか。懐かしい味わいに、参加者の箸もノンストップ。皆さん、1軒目から飛ばしますね!

「醤油ダレはチャーシューの煮汁を使っていますから、旨みを増しているのがわかりますね。醤油の“キレ”よりも“まるみ”を活かすアプローチは一つの完成型でしょう」

満足感にひたる一行に、「東京のラーメンブームを牽引した荻窪ラーメンも、長野県から出た店主がルーツ」と塚田さんがガイドしてくれました。長野ラーメンの重層的な魅力を感じさせる出だしになりました。

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▼地元の年配客がひっきりなしに訪れる店内。塚田氏の名調子に聞き入りながら食べ進めます

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▼おかみさんにも入っていただいてパチリ。まだまだガンガン食べまくりますよ!

 ◆2軒目

仁王門屋

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ラーメントーク、経営トークで盛り上がる車内。理事の前島氏、玉川氏もノリノリで参加です

信州の山中をドライブし、2軒目に向かいます。戸隠連山の山並みに目を奪われていると……いつの間にか、沿道にはおそば屋さんがズラリ。塚田さん、これは一体?

「そう、ここは別名『戸隠蕎麦街道』と呼ばれるほど、そば屋が密集しているんですよ。ほら、あそこがそばの畑。白い花がきれいでしょ? はい、2軒目に着きました。戸隠蕎麦の名店『仁王門屋』です!」

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▼アルプスの秀峰を望むお座敷で実食タイム。食べ歩きも2軒目、メンバーの一体感も高まってきました

確かに、長野県はそば王国として知られていますね。だけど、ラーメン協会食べ歩きツアーなのにそば屋をチョイスしたのはナゼ?

「そばというのも、麺にして打ったそば切り以降、提供スタイル、食べ方にはほとんど変化がありませんよね。だけど、この店は挑戦しています」

なるほど、塚田氏おすすめの『仁王様そば』をオーダーしてみると、器にすり鉢を使い、天ぷら、温泉卵、とろろ、山の幸など10種の具材がてんこ盛り。伝統の枠を越え、新たなかたちにトライしていますね。伝統と新スタイルの融合。ツアーに参加した店主たちにとっては、味づくりのいい刺激になったことでしょう。

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▼ジャンボ天ぷらでボリュームも抜群。実に食べごたえがあります

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▼「日本一!」と塚田氏が太鼓判を押すそばソフト。そばの香りがきいたフレーバーは確かに絶品でした!

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▼山里・戸隠の趣を感じさせる店構えで、忍者ポーズを取る一行

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▼戸隠は忍者の里でもあります。「戸隠民俗館 忍者からくり屋敷」では、理事を含めた皆さんが童心に帰って盛り上がりました

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▼塚田氏が推す、信州きってのパワースポット「戸隠神社」を訪問。マイナスイオンパワーを感じる参道でエネルギーをもらいます

◆3軒目

食堂ニューミサ

塚田氏のナビゲートにより、楽しくも美味しい珍道中が続く食べ歩きツアーも最終行程。3軒目のが食堂ニューミサです。……あれ、塚田さん、ここは住所が新潟県上越市になってますけど。長野ラーメン食べ歩きなのに大丈夫ですか?

「問題ありません! こちらも、長野人のソウルフードといってもいい味噌ラーメンが食べられるんです。ほら、長野県は海がないでしょう? 夏場になると、みんな車を飛ばして新潟まで海水浴に行くんです。高速なら40分ぐらいだから、十分活動圏内。その海水浴の帰りに、このミサでラーメンを食べるのが定番なんですよ!」

なるほど! 長野人が慣れ親しんできた懐かしの味、というわけですね。おすすめの味噌ラーメンをすすりつつ、塚田さんのガイドに聞き入る一行。

新潟も有力なご当地ラーメンが多いエリア。だけど、ラーメンを介して長野人とも深くつながっていたとは! こればっかりはガイドブックを見ても分かりませんね。地方から参戦した参加者も大きくうなずいておりました。

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▼どっさりもやしと白味噌ベースのマッチングがユニーク。甘くてやさしい一杯です

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▼食堂だけあってサイドメニューも豊富。あっさり味のチャーハン、もちもちぎょうざも美味でした

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▼エネルギッシュに長野・新潟の関係性を語る塚田氏。名ガイドお疲れ様です!

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▼バリエーションある3軒だけに、疲れの色はなし。最後までアクティブに食べ歩きました!

「前島さん、塚田さん。ラーメン界のアニキ2人とラーメン話ができて光栄でした。長野ラーメンは深いですね。また個人的に食べ歩きたいです!」(ストライク軒・芦田雅俊さん)

「食べ歩きツアーのリピーターになってしまいました。いろんなエリアとのコネクションができて、今後にすごく活かせることばかり!」(金斗雲・岸良倫明さん)

参加者を代表して、大阪、鹿児島の会員さまにツアーの感想をいただきました。

地方に根づき、地元の方に愛されているラーメンにはそれぞれに歴史があり、それが重層的に積み重なって、今のラーメンの味につながっている――ラーメンの奥深さを知る食べ歩きになりました。

今後も様々なエリアで食べ歩きツアーを開催していきたいと思います。ご期待ください!

◆今回食べ歩いた店舗

1軒目:ふくや 県町店(長野市県町528)

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2軒目:仁王門屋(長野市戸隠中社3419)

http://www.niohmonya.com/

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3軒目:食堂ニューミサ(新潟県上越市中郷区稲荷山367)

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